第5回:キャットフードは高タンパクフードから選ぶ! 猫におけるタンパク質必要量

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 [st-kaiwa6]キャットフードってよく、「高タンパクなものが良い」て聞くんですけど、そうなんですか?[/st-kaiwa6]

[st-kaiwa1 r]そうね、キャットフードは肉・魚が主原料の高タンパクなものから選ぶのがいいわね。

でもタンパク質が高ければ高いほど良いというわけじゃないの。というのも、野生の頃と同じように高タンパクなものを毎日食べて、日本の家猫のようにぬくぬくと生活しているのは野生では考えられないわよね?

だから飼い主さんが良かれと思った高タンパクなキャットフードが実は猫ちゃんにとっては多すぎて、太ってしまったり臓器に負担がかかってしまうこともあるのよ。

タンパク質の量は、猫ちゃんの年齢や、普段の生活環境を考慮してその子に合ったものを選ぶのが大切なの[/st-kaiwa1]

[st-kaiwa6]・・・なんだか、ちょっと難しそうですね・・・[/st-kaiwa6]

[st-kaiwa4 r]そんなことはないわ。私が推奨する食べ方をしていけば、まんべんなくタンパク質を取れるから大丈夫![/st-kaiwa4]

>>いきなり高タンパクなキャットフードを知りたい人はこちら

猫におけるタンパク質の必要量はどれくらい?

猫というのは、人間や犬よりもタンパク質の要求量が高い生き物です。

私達人間と違うのはなんとなく理解できると思いますが、実は犬とも違うんです。

まずは、こちらの表をご覧ください。

 
タンパク質(g) 7.0 4.8
脂肪(g) 2.2 1.0
カルシウム(g) 0.25 0.12
塩化ナトリウム(g) 0.125 0.10
鉄(mg) 2.5 0.65
ビタミンA(IU) 250 75
ビタミンD(IU) 25 8
ビタミンE(IU) 2.0 0.5

これは、『愛猫のための症状・目的別栄養辞典』という本に掲載されている1日あたり(体重1kgあたり)栄養必要量です。

タンパク質のところをみていただくと、猫が1日に必要なタンパク量は1kgあたり7g。成猫3kgの子なら1日21gということになります。犬に比べ猫の方がだいぶタンパク質要求量が多いことも見て分かります。

その理由として、本にはこのように書かれています。

猫は動物性食材にしか含まれない栄養素が必須栄養素であることと、タンパク質を糖に変える能力が高いため、タンパク質要求量が高くなります。

引用:愛猫のための症状・目的別栄養辞典

しかしこれは、肉や魚といった動物性タンパク質が主原料のキャットフードを食べさせることで、クリアできます

ではどんな動物性タンパク質が入っているキャットフードを選べば良いのでしょうか?

キャットフードで考慮したい動物性タンパク質

[st-square-checkbox bgcolor=”” bordercolor=”” fontweight=”” borderwidth=”3″]

  • 主原料が動物性タンパク質になっているか?
  • 人間も食べられるランクの原材料か?
  • 原材料の産地はどこか?
  • 色々な種類の動物性タンパク質を取ること[/st-square-checkbox]

1つずつみていきましょう!

主原料が動物性タンパク質になっているか?

主原料というのは、キャットフードの原材料を見て一番最初に書かれている原材料になります。

その主原料が、肉か魚になっているものを選びましょう。「穀類」「トウモロコシ」が一番最初に書いてあるキャットフードを選んではいけません。

人間も食べられるランクの原材料か?

次にそのキャットフードで使われている原材料が、人間が食べられるランクの食材を使っているかが大切です。

いくら「猫には高タンパクがよい」といっても、タンパク質なら何でもよいわけではありません。良質なタンパク質であることが大切

そのためには、キャットフードで使われている原材料が、”人間も食べられるランクのものか”はとても大切です。

ちなみにキャットフードを詳しく調べていくと、

  • 全て人間が食べられるランクの原材料を使っているもの
  • 人間が食べられるランクの原材料「も」使っているもの
  • 人間が食べられない粗悪な原材料を使っているもの

間違え探しのような言葉の違いですが、色々あることが分かりました。そのあたりは結構ダイレクトに価格に直結しているイメージがあります。

もちろん”全て人間が食べられるランクの原材料を使っている”キャットフードの方がよいのは間違いありませんが、フードのローテーションをしながら各家庭のお財布事情と兼ね備えて選んでいくといいですね。

原材料の産地はどこか?

キャットフードの原産国ではなく、原材料の産地です。

キャットフードの原産国というのは、「最終工程をした国」となっています。そのため「国産」と書かれていても実は中身は国産ではないというキャットフードが多いのです。

原材料の産地もわかるのであれば、知っておいた方がよいです。

しかし、全ての原材料の産地を書いてあるキャットフードの方が圧倒的に少ないのが現実です。このあたりは今後ぜひ改善してほしいですね。

色々な種類の動物性タンパク質を取る

最後に大切なことは、”色々な種類の動物性タンパク質を取る”ということです。

特にキャットフードは、同じ種類のものをずっと与えてしまいがち。例えば、チキンが主原料のキャットフードを与えていると、動物性タンパク質はチキンからのみになってしまうわけですね。

私達が、色んな種類の食材から栄養を吸収した方がいいのと同じように、猫ちゃんも1種類だけよりもチキンやサーモンなど色々な種類の動物性タンパク質を取ったほうが、体のためには良いです。

そのために効果的なのが、キャットフードのローテーション

しかし「定期的にキャットフードをローテーションしています!」という飼い主さんの中には、確かにメーカーは違うけど中身ほとんど一緒だよね・・?という残念なチョイスをしてしまっている人もいます。

なので、原材料を見て、主原料が違うものを選んで組み合わせていくようにしましょう。

猫が食べられる、身近なタンパク質を含んだ食べ物

次に、身近な食材で猫ちゃんが食べられるタンパク質を書いていきたいと思います。ぜひキャットフードにトッピングする際の参考にしてください。大きく分けると「肉」「魚」「豆」です。

[st-midasibox title=”猫ちゃんが食べられる身近なタンパク質を含んだ食材” fontawesome=”fa-file-text-o faa-float animated” bordercolor=”#757575″ color=”” bgcolor=”#FAFAFA” borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold”]

  • 鶏肉
  • 豚肉
  • 牛肉
  • レバーなどの内臓
  • ラム肉
  • 馬肉
  • 白身魚(たら、さけ、たい)
  • 青魚(あじ、いわし、ぶり、サンマ)
  • カツオ
  • マグロ

[/st-midasibox]

猫の祖先はかつてねずみや魚をまるごと食べていました。まるごと食べていたという過去を考慮すると、鶏肉や小さめの魚を選ぶのがおすすめ。というのも、牛(牛肉)などの大きい動物は、猫ちゃんの体では丸ごと食べられないからですね。

また「猫に生肉を食べさせても大丈夫」と書かれている書籍もありましたが、基本的には私たちが生で食べないものは加熱して与えたほうが無難です。

というのも、かつてねずみをまるごと食べていたといっても、冷蔵庫で冷えた状態の肉をまるごと食べていたのではなく、生きていたぬくもりのあるねずみです。なので、加熱して人肌程度に冷ましてから与えたほうがよいでしょう。

また先程も書きましたが、動物性タンパク質は、肉だけでなく、魚からも摂取するようにしましょう。猫も私達と同じように、肉だけ食べていると血液がドロドロになりやすいからです。

色んな種類のタンパク質、また色んな部位を食べることで、かつての”まるごと食べていた”ことに近づきます。なので、ぜひキャットフードと同じようにトッピングするときもできるだけ色んな種類のものを食べさせてあげてください。

注意点としては、初めて与える食材は少しにすることと、初めての食材は1種類だけにしてください。そうすることで、アレルギーがあったり体調に変化が出た時に特定しやすくなります。

猫には高タンパクがよいが、腎臓に負担がかからないように気をつけること

今までの話と少し矛盾するように思うかもしれませんが、猫ちゃんはタンパク質を多く必要としている一方で、腎臓に負担がかかりやすい動物のため、注意してタンパク質を与える必要があります

高タンパクなキャットフードを食べ続けていて臓器に負担がかかり、慢性腎不全、腎臓病を患う猫ちゃんはとても多く、その場合はタンパク質を抑えることで楽になることがあると言われています。

もしも腎臓に病気を抱えてしまったら医師の指導の元、療法食などに切り替える必要がありますが、何より大切なことは病気になる前に予防してあげること。現在健康な猫ちゃんでも、猫というのは腎臓に負担がかかりやすいことを頭の片隅において、日頃から予防していくようにしましょう。

具体的には、猫ちゃんの年齢や運動量、生活スタイルに応じてタンパク量を調整してあげたほうがよいこともあります。以下のことに注意して、健康なときから腎臓に負担がかからないように気をつけてあげましょう。

良質なタンパク質で腎臓への負担を減らす

先程も書きましたが、タンパク質なら何でも良いわけではありません。

新鮮なもの、人間が食べられる良質なものを与えて、腎臓への負担を減らしましょう。

タンパク質のとりすぎに注意する

これは良かれと思って高タンパクなものを与えていたのに、結果的にその猫ちゃんにとっては処理しきれないくらいの量だったというパターンです。

特に肉だけに偏ったり一種類のものに偏らずに、魚や色々な食材からタンパク質を摂取するように心がけましょう。そうすることで、タンパク質のとりすぎを防ぐことができます。

水分をたくさん与える

腎臓予防するためには、水分をたくさん与えることが大切です。

これは、ご飯のとなりに水道水を置いておくだけではだめです。よく言われることですが、猫は砂漠地方出身のため、水を積極的に飲まない子が多いからですね。

なので猫ちゃんの意思まかせにせず、時々ドライフードをふやかす、スープをトッピングするなど食事の中からも水分をとらせる工夫をしましょう。ちなみにうちのshiroは、ドライフードにお白湯を入れるよりも、スープなど少し味が付いているものを入れたほうが飲んでくれます。

高タンパクなキャットフードの種類

ここではタンパク質35%以上のものをピックアップしました。脂質と合わせて参考にしてください。

下の表は、粗タンパク質と書かれていたりタンパク質と書かれていたり様々な書き方をしていますが、各キャットフードに記載の名称で書いています。ご了承ください。

『オリジン』タンパク質42%

  粗タンパク質 粗脂肪
キャット&キトゥン 42% 20%
6フィッシュキャット 42% 20% 

オリジンのキャットフードは、現在この2種類。

『キャット&キトゥン』は、肉が主原料で魚も入っているキャットフードとなっており、『6フィッシュキャット』はその名の通りバラエティー豊かな淡水魚と海水魚がふんだんに使われています。

『ニュートロ ワイルドレシピ』タンパク質40%

  タンパク質 脂質
ワイルドレシピ アダルトチキン 40% 18%
ワイルドレシピ アダルト白身魚 40% 16%
ワイルドレシピ アダルトサーモン 40% 18%

ニュートロのキャットフードは、大きくわけて『ワイルドレシピ』と『ナチュラルチョイス』というシリーズがあります。

そのうち”ワイルドレシピ”は、野生の頃からの食事を重視した高タンパクなキャットフードです。ちなみに”ナチュラルチョイス”は、タンパク質33%程度のキャットフードとなっています。

『アカナ レジオナル』タンパク質37%

  タンパク質 脂肪
ワイルドプレイリーキャット 37% 20%
パシフィカキャット 37% 20%
グラスランドキャット 37% 20%

アカナのキャットフードは、現在この3種類だけです。

主原料が異なっていますが、全てタンパク質37%以上となっています。

 

『ピュリナワン』タンパク質40%・35%

  タンパク質 脂質
インドアキャット ターキー&チキン 40% 13%
インドアキャット サーモン 40% 13%
グレインフリー チキン 35% 14%
グレインフリー 白身魚 35% 14%

ピュリナワンは、大きくわけて『成長段階別』、『穀物不使用(グレインフリー)』、『室内飼い猫用』、『下部尿路の健康維持』、『スペシャルケア』と多くのシリーズがあります。

その中でタンパク質が35%以上のものが、上に書いた4種類。

意外だったのは、グレインフリーよりもインドアキャット(室内飼い猫用)の方がタンパク質が多いんですね。脂質は高タンパクキャットフードの中でピュリナワンが一番少なめです。

まとめ

猫ちゃんにとってのタンパク質の大切さと、上手なタンパク質な取り方、実際に35%以上のタンパク質があるキャットフードの紹介をしました。

繰り返しになりますが、猫にとってはタンパク質というのはとても大切です。

しかしタンパク質は多ければ多いほど良いとか、タンパク質ならなんでも良いわけではありません。大切なことは、新鮮なものであること、人間が食べられるランクであること。また同じ種類のものを食べ続けるよりも、色んな種類の色んな部位のタンパク質を食べさせてあげたほうがいいです。

同時に、腎臓予防のためには、水分をたくさん飲ませてあげることも大切ですね。

これらのことを考えると、キャットフードは1種類を与えるよりも主原料が異なる銘柄のものを複数ローテーションしながら食べさせてあげることをおすすめします!

そうすることで、タンパク質の量は多すぎず少なすぎず、平均値を取ることができます。ぜひまんべんなく栄養を補う意味でも、良質なキャットフードをローテーションしながら食べさせていきましょう!

\ 第6回はこちらから読めます /

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最後までお読みいただきありがとうございました!

 

kumi

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